電車の中 半分全てを諦めた目で 彼女は座ってどこかを見つめて 周りの奴等は居眠りしたり 外を見てたり 本を読んだり 音楽に酔いしれたり お喋りしたり それぞれの時はバラバラに動く 誰も彼女を見たりはしないのに 彼女はただただ人に怯えて 狂えば良いのにと繰り返す そんな心も一つの時で 誰にも見られず沈んでゆく 今 この電車が空を飛んで行けば良い この場の全員が驚く顔が見たい 電車の中 大声が響いて顔をあげる 彼女はこっそり小さく歌いだして 周りの奴等は大声をあげる その人物を 全員で睨んで 狂ってるって目をして ただ睨んでて それぞれの時は一つになった 彼女はありがたいと呟いて ただただ歌を歌いつづける 自分で作った詩に曲をつけて そんな歌は大声に消され 満足げに飛び上がっていった 今 この電車が空を飛んで行けば良い この場の全員が驚く顔が見たい 今 この電車が空を飛んで行ったならば この眼も輝こうものを 電車の中 奇妙な空気が流れて 消えていった彼女の歌 ------------------------------------------------------------------------- ブラウザの『戻る』でお戻り下さい。